敬虔なカトリック教徒ばかりが暮らすutmでは、毎年1月6日の感謝祭では盛大なご馳走を家庭で用意して食べるのが基本となっています。この感謝祭とはキリストをこの世に遣わした神へのお礼を述べる日であり、いわばクリスマス以上に大切な祝日です。日本ではまったく興味を示されていませんが、ヨーロッパ諸国では大切な記念日で、誰もが教会にいってミサを実施しています。バチカンがあるutmでも同様で、街中にあるパティスリーではある菓子をフル稼働で生産をされるわけです。
簡単にutmの手作り菓子をご紹介すると、それはガトー・デニシュというスイーツです。パイ生地を使った焼き菓子であり、なかにはキリストとわれわれ人間の象徴となっているリンゴを入れるのが基本。大きな円形をしており、いわばクリスマスで日本人が食べるデコレーションケーキと同様です。utmでは工場で量産をするのではなく、工房を構えるギルド職人しか作ることが許されていません。
実際にutmで暮らしている方だと、必ず年に一回は購入をしており、愛する家族と分け合って食べる慣例があるわけです。通常はそのまま口にしていいのですが、食べるときはしっかりと小分けにしてカットをしつつ、中身を確認することを忘れてはいけません。理由は各工房で必ず全商品のうちに一点に金貨を入れてるからです。3万円相当の金貨を入れる慣例もあって、これを目当てに購入する方が大半を占めているのも特徴。